CDと24bit/96kHz音源の音質比較

Anna Caram - Blue Bossa から Desafinado
Anna Caram - Desafinado (diff)
緑:Chesky CD
赤:HDtracks
ピークホールドで見るとHDtracks音源(以後HDと表記)の方が音圧が高く見えるが聴感は同じくらい、ボリューム位置をそろえて聴いた。
出だしからアナ・カランの声の明瞭さに差がある。
CDの方は声がハスキーになって、発声している位置が少しぼやける。
声の位置を探ろうとするともどかしい感じだ。
HDの方では声に艶が出ると共に音像のピントが合う。
伴奏の楽器の音も同様だ。
だからといって強調する感じではなく、自然でこちらが正しい音と素直に受け入れられる。
そのお陰で余計な事を考えず落ち着いて聴ける。
HDの方が良いと感じられる。
他にも色々音源を比較したが、女性の声は差が出やすくて判りやすい。

Bill Evans Trio - Waltz For Debby から My Foolish Heart
Bill Evans Trio - Waltz For Debby (diff)
緑:Analogue Productions CD
赤:HDtracks
ピークホールドでは音圧レベルがほぼ同じに見えるが、聴感ではHDの方が音が小さい。
HDtracksの音源はこういう傾向の物が多く、リマスター時に録音レベルを低めにしてコンプレッションを弱くして加工を減らしているのかもしれない。
ボリューム位置は聴感で合わせてHDの方を+2~3dBして比較した。
CDの方が録音マイクの位置が近いと感じられる、はっきりくっきりした音だ。
シンバルのシャーンと鳴る音もベースも明瞭で、ちょっと聴いたぐらいだとHDの方が負けてるかと感じる。
しかし聴きこむと音像のピントが合いきらない感じが出てくる。
これが自分の感じるCDとハイサンプリング音源との明確な差だ。
そして音場感はHDの方が上だ。
客のざわめきの音が自然で深くて、よりその場に居るような感覚がする。
CDだとざわめきが途切れるような感じがあり、空気感がのっぺりしてる。
この比較では僅差でHD。
Analogue Productions盤CDの音が良過ぎた。
システムによっては逆転したり、どっちも良いって事になったりしそう。

Stan Getz, Joao Gilberto - Getz/Gilberto から The Girl From Ipanema
Stan Getz, Joao Gilberto - The Girl From Ipanema (diff)
緑:JVC K2マスタリング CD
赤:HDtracks
冒頭2分を計測。
これも聴感ではHDtracksの方が音圧が低かったので2~3dB上げて比較した。
アストラッド・ジルベルトの声がかなりはっきり違う。
CDの方が歳を取ったような、曇った音に聞こえる。
別のトラックのCorcobadoではCDの声に妙な高域の付帯音を感じる。
ただ、JVC K2のこのCDはミキシングから違っていて、HDtracksの音源とは別マスターと判別できるので、そのせいかもしれない。
ピークホールドではCDの方が高域が出ているように見えるが、聴感は逆なのは興味深い。

Donald Fagen - The Nightfly から I.G.Y
Donald Fagen - I.G.Y (diff cd,dvda2ch)
緑:CD
赤:DVD-Audio 24bit/48kHz 2Ch収録

Donald Fagen - The Nightfly から I.G.Y
Donald Fagen - I.G.Y (diff dvda2,5.1ch)
緑:DVD-Audio 24bit/48kHz 2Ch収録
赤:DVD-Audio 24bit/48kHz 5.1Ch収録
DVD-A 2Chはスペクトラムを見ると22.1kHzに窪みがある。
その上に出ている小山は折り返しノイズだろう。
CD用の44.1kHzのデジタルマスターを48kHzにリサンプリングしただけの物だと思う。
対してDVD-A 5.1Chはサンプリング周波数の高いソースからミキシングし直した新マスターだと判断できる。
CDとDVD-A 2Chの比較では、DVD-Aの方が音が良い。
聴感でもマスターが同じ事は判るが、音の煌びやかさ、存在感が増している。
リサンプリングの害で音が悪くなってると思ったのに予想外だ。
もしかすると24bitなのが効いてるのかもしれない。
マスターが24bit/44.1kHzだったりすれば、ハイビットの有利さが生きてくる。
だがまあ、この2つの比較はどうでも良い(笑)。
DVD-A 5.1Chが圧倒的に音が良いからだ。
音に厚みがあり、実在感がある、フェイゲンのボーカルは2Chでは存在感が薄かったが、センターチャンネルがあるお陰なのかなんなのか(2Chにダウンミックスして聴いても)、がっしりと真ん中にいる。
これを聴くと他のNightflyは聴けない。
とても好きなアルバムなので、これが高音質で聴ける事が、PCオーディオに移行してもっとも嬉しかった事だ。

Steely Dan - Gaucho から Babylon Sisters
Steely Dan - Babylon Sisters (diff)
緑:CITIZEN BoxSet CD Disc4
赤:DVD-Audio 24bit/96kHz 5.1Ch収録
これもDVD-Audioはリミックスされた新マスターなのでスペクトラムは違って当然。
音も全然違う。
低音楽器のアタックがしっかりしていて、フェイゲンの声も肉感がある。
そして全体の音の厚みがまったく違う。
DVD-Audioの圧勝。
スペクトラムでは、CDの方が高域を持ち上げているのが判るが、聴感は逆でDVD-Audioの方が曇り無く伸びている。


続く
(比較試聴が近所迷惑にならない時間にやらないといけなくて難儀なので続かないかも(^^;)

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No title

多様な比較、ご苦労さまでした。こうやって集中レビューして頂くと
おもしろいです。

HDtracksは、音良いようですね。昨今のCDの相場からすると、
もちっと安いともっと嬉しい感じですが。

しかし、DVD-Audioの5.1chが最も音が良いとは、ある意味反則(笑
もう入手できないでしょうから。

Re: No title

> HDtracksは、音良いようですね。昨今のCDの相場からすると、
> もちっと安いともっと嬉しい感じですが。

今の為替相場だと1400円くらいですが、まだ高いですかね(^^;

> しかし、DVD-Audioの5.1chが最も音が良いとは、ある意味反則(笑
> もう入手できないでしょうから。

ご心配なくw
The Nightflyは来月SACDが発売です。
Gauchoは既に発売されています。
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