HTPCの高画質設定 第4版

映像の設定と音声の設定で記事を分けています。
最新の設定はHTPC (画質音質)ジャンルから確認して下さい。

2012/3/30記事内容一部更新

今回からWindows7/VistaをターゲットにしてWindowsXPに対する記述を無くしました。
設定で書かれていない部分はデフォルト状態と見なしてください。

OSの設定:
Aeroを切ると画質が上がる事があるようだ。
設定方法は、システムのプロパティ→詳細設定→パフォーマンス設定→「デスクトップ コンポジションを有効にする」をオフ。
もしくはデスクトップのカスタマイズ(画面上の何も無い所を右クリック)→個人設定で「ベーシックテーマとハイコントラストテーマ」の中から選ぶ。
何故これで画質が上がるのか理由は不明。
処理上の変化は画面上のコンテンツをグラフィックスメモリ内で合成してから描画から、直接ディスプレイデバイスに描画に変わり、GPU負荷が下がる事が確認できるぐらい(CPU負荷は上がるらしいが動画再生では判別出来ない)。
もしかすると、ピクセルフォーマットの変換が複数回起こる場合に画質が低下するのかもしれない。
例えば、動画(Y:16-235、CbCr16-240)をグラフィックメモリ内で一度出力画面(RGB4:4:4/Y:0-255、CbCr1-255)に変換→出力ピクセルフォーマットに合わせて再変換(YCbCr4:4:4/Y:16-235、CbCr16-240)という処理が起きる場合に、2度の変換で画質劣化しているのかもしれない。
目で見て違うと感じたらAeroオフを使用、ただし画面割れ等が起き易くなるので見て差が無い場合はAeroオンが良いだろう。

DirectXの設定:
最新版
動画再生にもDirectXを使用しているので最新版にしておきましょう。

Radeon VGAカードの設定:
・Catalyst最新版を利用
・リフレッシュレートを59Hzに設定
・リフレッシュレート24Hzの追加
・HDMI出力の出力ピクセルフォーマットはRGB4:4:4(フル)に設定
・「色の振動」、「肌トーン補正」、「縁拡張」、「デノイズ」等のチェックは全て外す
・「強制的になめらかなビデオ再生を実行する」にチェック
・インターレース解除は自動または「ベクター適応」
・「プルダウン検出」にチェック
最近のCatalystではバージョンによる画質差が大分無くなってきた。
とりあえず最新版を入れて興味があれば古いバージョンを試してみるといい。
半年に1度ぐらいの更新で十分だ。
NTSCのフィールド周波数は59.94Hzなので、もしリフレッシュレートを60Hzにすると29.97fpsの動画で約16.7秒に一回カクつく事になる。
(DVD等も含む動画の多くは29.97fps)
リフレッシュレート24Hzはモニターが対応している時のみ追加、複数のモニターを接続している時は全てのモニターに対して追加しないと駄目。
出力ピクセルフォーマットは、動画画質の良い順に並べると、
RGB4:4:4(フル)≧RGB4:4:4(限定)≧YCbCr4:4:4>YCbCr4:2:2となる。
左から順に試して、輝度伸張が適切になる設定を使おう。
RGB4:4:4(フル)に比べて、RGB4:4:4(限定)とYCbCr4:4:4は情報量が約7/8になるが、動画は元々その範囲で作られているので大きな問題は無い。
YCbCr4:4:4出力はVGAカードによって変換の質が大きく左右されるので、暗部を中心にチェックして実用に耐えるか判断しよう。
YCbCr4:2:2は色情報の解像度が縦横半分なので、あきらかに画質が劣るので使うべきではない。
インターレース解除は一番優れているアルゴリズムは「ベクター適応」だが自動にしておけば使われるのであえて設定しなくても良い。
性能の低いVGAでは高解像度動画に「ベクター適応」を掛けると処理能力が足りない気味なので自動的に軽いアルゴリズムに変更される自動の方が使い勝手がいい。
「色の振動」等の画質補正機能は積極的に使っていってもいいが元映像を忠実に再現する事を高画質とする観点からオフ。
「強制的になめらかなビデオ再生を実行する」は処理能力が足りない時に強制的に低負荷な設定にし、カクツキを抑える機能。
HD4650で色々試したがGPU負荷が80%を越えると負荷の軽い設定に変更するようだ。
またそうじゃなくても偶に起きるカクつきを無くしてくれるので基本オンにした方が良いようだ。

32bit版or64bit版:
そろそろこの選択肢が問題になる頃だと思う。
現状は、動画再生にmadVR、音声再生にReClockを使う為に、32bit版のアプリケーションで構成するしかない。
もしmadVRとReClockの64bit版が出てくれば、64bit版のアプリケーションで構成してもOK。
ReClockが駄目でも、MPC Audio Rendererが使い物になれば、64bit版で構成してもOK。

PowerDVDの設定:
・「動画」→「ハードウェアアクセラレーション機能を有効にする」にチェック
・「動画」→「詳細設定」→「インターレース解除アルゴリズム」→「ハードウェアインターレース解除を使用する」にチェック
・「動画」→「詳細設定」→「インターレース解除アルゴリズム」→「ハードウェアインターレース解除を使用する」の下のタブは「デフォルト」
DVD、Blu-ray再生で、現状ベストの回答はPowerDVDだと思う。
(参照:PowerDVD10 ffdshow TMT5 の画質チェックPowerDVD、WinDVD、TotalMedia Theatre 3 の画質チェック)
またPowerDVDをインストールすると使えるCyberlink Video/SP Decoderは、DxVAを使うデコーダーの中で、もっとも安定していて画質も良い。
次点がWindows7に最初から入ってるデコーダだがこちらの方が画面比率がおかしくなる等の不具合が出やすい。
ただし、最近のCPUならデコードごとき、DxVAを使わなくて良いのでffdshowでデコードする方が安定する。

ffdshowの設定:
最新版を使用
・「コーデック」→右クリックで「安定な形式すべてをlibavcodecに設定する」
・「コーデック」→「H264/AVC」の「安全な場合はブロック低減をスキップする」「常にブロック低減をスキップする」のチェックを外す
・「コーデック」→MPEG2をlibmpeg2にする
・プリセットを利用して動画によって設定を変えるのでffdshowのプリセットの利用を参照して「default」「mpeg usage」「sd usage」の3つを用意する
・以下、「sd usage」用の設定
・「インターレース解除」にチェック
・「インターレース解除」→「方法」に「Yet Another DeInterlacingFilter (yadif)」
・「インターレース解除」→「フレームレートを倍にする」にチェック
・「リサイズ」にチェック
・「リサイズ」→「スクリーンの解像度にリサイズする」にチェック
・「リサイズ」→「設定」→ロックを解除
・「リサイズ」→「設定」→「正確な丸め処理」にチェック
・リサイズ手法は2つの設定値を提示する、
 +鮮鋭度高く、リンギング大:
  輝度の手法:「Lanczos」/輝度のタップ数:8
  色差の手法:「Lanczos」/色差のタップ数:3

 +鮮鋭度最高、リンギング特大:
  輝度の手法:「Sinc」/輝度のタップ数:無し
  色差の手法:「Lanczos」/色差のタップ数:3

・「出力」→「RGB32」にのみチェック
・「出力」→「RGB 変換」→「YV12からRGBへの高品質変換」にチェック
・「出力」→「RGB 変換」→「ディザリング」にチェック
ffdshowは安定しているので最新版の使用でOK。
「H264/AVC」のブロック低減は、するのが本来のデコードなのでチェックを外す。
今回から動画によって設定を変える為、プリセットを活用する事にした。
上で説明しているのは低解像度の動画用のみなので注意して欲しい。
リサイズとインターレース解除は必要なので何処かで処理しないといけない、「default」「mpeg usage」のプリセットではmadVRレンダラーで処理するが、低解像度動画ではffdshowのタップ数の多い、鮮鋭度の高いリサイズ手法を使う。
リサイズ手法は2つの設定値を提示したので、好みな方を使う。
どちらでも色差のタップ数が低いのは、色差の方がリンギングが目立つからだ。
(参照:madVR (ffdshowとのリサイズ画質比較))
初登場のSinc関数は、本来理想的な補間カーネルであるが、タップ数を増やさないと精度が出ない。
ffdshowに実装されているSincで15~20タップぐらいだと思う。
タップ数が増える程リンギングが酷くなるのでSincは今の所映像用には向いておらず、少ないタップ数で良い結果が出るLanczosの方が映像用では評価されている。
だがSincも色差に使わなければ、そんなにリンギングが気にならないので、採用する事にした。
これらより鮮鋭度の低い手法は、madVRレンダラーに任せた方が良いので、選択肢にない。
「YV12からRGBへの高品質変換」はクロマアップサンプリングに精度の高い手法を使う、チェックしない方が画がくっきりするように見えるかもしれないが、色の境界がおかしくなるので必ずチェックしよう。

madVRの設定:
最新版(v0.80以降)を使用
・Chroma:SoftCubic softness:80 / Luma:Lanczos 3taps に設定
・その他詳細はmadVR (ffdshowとのリサイズ画質比較)を参照。
ビデオレンダラーはmadVRをメインで使う。

MPC-HCの設定:
最新版使用
・「再生」→「出力」→「EVRカスタムプレゼンタ」にチェック
・「再生」→「出力」→「サーフェス」を「3D surfaces(recommended)」
・「再生」→「出力」→「補間方法」を「Bicubic A=-0.60(PS 2.0)」
・「再生」→「出力」→「madVR」にチェック(EVRカスタムプレゼンタの設定終了後)
・「再生」→「フルスクリーン」→「自動変更を使用(Use autochange fullscreen monitor mode)」にチェック
・「再生」→「フルスクリーン」で23.976fpsに該当する箇所を23Hz
・「再生」→「フルスクリーン」で59.94fpsに該当する箇所を59Hz
・「内部フィルタ」→「変換フィルタ」内のチェックを外部フィルタに任せたい物は全て外す。
・「外部フィルタ」で使用したいデコーダを設定
・ウィンドウ右クリック→シェーダー→「Select Shaders」で「YV12 Chroma Upsampling」を追加
・ウィンドウ右クリック→シェーダー→「Select Shaders」で「Enable pre-resize pixel shaders」にチェック
・ウィンドウ右クリック→レンダラ設定→リセット→最適なレンダラ設定
最新版の配布サイトはXvidVideo.RUXhmikosR's builds
最新版でもある程度安定しているので、まずは入れて試してみる事をお勧めする。
出力は「madVR」をメインで使うが、若干不安定で心元無いので、「EVRカスタムプレゼンタ」の設定もしておく。
内蔵VGAクラスだと負荷的に、「madVR」も「EVRカスタムプレゼンタ」も使えない事があり、「EVR」になるかもしれない。
「YV12 Chroma Upsampling」は何時のバージョンからかデフォルトが無効に変わったようなので忘れずに設定。
「EVRカスタムプレゼンタ」使用時は忘れずに「リサイズ前のシェーダーを有効する」にチェックして「YV12 Chroma Upsampling」を有効にしよう。
出力と設定による画質に順番を点けると、
A:「madVR」
B:「EVRカスタムプレゼンタ」/「Bicubic A=-0.60(PS 2.0)」/「YV12 Chroma Upsampling」
C:「EVR」
D:「EVRカスタムプレゼンタ」/「Bilinear」/「YV12 Chroma Upsampling」
E:「EVRカスタムプレゼンタ」/「Bicubic A=-0.60(PS 2.0)」
と定義すると、Radeonの場合A>B>C≒D>E。
フルスクリーン時の「自動変更を使用」で23Hz等が出てこない場合はモニターが対応してないか、リフレッシュレート24Hzの追加でしくじってるのでVGAの設定を見直してみよう。
「レンダラ設定」はEVRカスタムプレゼンタ使用時に有効になる設定。
なので、この設定のテストをする時は、EVRカスタムプレゼンタに切り替えよう(シェーダーを有効にするのを忘れずに)。
レンダラ設定で、最適なレンダラ設定を選択すると私のシステムでは「デスクトップ コンポジション(Aero)の無効化」がチェックされた。
こうなる理由をネットで探してみたが特に説明が見つからないのでオーバーレイを使用できるようにする為か、GPU負荷を下げる為か、上のOSの設定で書いたような理由の為だと推測する。
Aeroオンオフの差が目で見てもわからない場合はチェックを外しても問題無いと思う。
「最適なレンダラ設定」すると、非常にGPU負荷の高い設定にされるので、変更が必要になる環境が多いと思う。
「レンダラ設定」→「表示」の項目で、
「完全な浮動小数点演算をする」>「半浮動小数点演算をする」>「10ビットRGB出力(浮動小数点演算のチェックは外す)」>チェック無し
が、負荷の重い順なので左から順に試して、まともに動く所を探そう。
「10ビットRGB出力」以上は見て判る差があるか微妙なので、そんなに拘らなくても良い。
(参照:HIS H657H1Gの下のおまけ)
これよりも「Bicubic A=-0.6」や「YV12 Chroma Upsampling」の方がずっと画質に対する影響力が高い。
現在何が使われているか知りたい場合は動画再生中にMPC-HCのウインドウ内で右クリック→フィルタ。

過去記事:
HTPCの高画質設定 その3 (2010/9/15)
HTPCの高画質設定 その2 (2009/10/3)
HTPCの高画質設定 (2007/4/28)

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No title

はじめまして

シェーダ設定の「YV12 Chroma Upsampling」は、
リサイズ前にすればよいでしょうか、それともリサイズ後にすればよいでしょうか?

Re: No title

はじめまして
リサイズ前です。
そちらしか選べ無かったはずと思い、試してみたら現在のバージョンでは選べますね(^^;
でも現在でもリサイズ前しか有効にならない気がします。

No title

MPC-HCの上位互換であるMPC-BEのレビューにも期待してます。
近い内に大型アップデートで安定化するとの噂です

Re: No title

こんにちは。
このブログではPC関係は動画画質と音質と消費電力を主に扱ってますので、MPC-BEのレビューを書く事があるとすると、それらの改善があった場合になります。
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