Seasonic SS-400FLとSS-660KMとEnermax EPG500AWTの比較

Seasonic SS-400FLが通販で7980円だったので買った。
元々の値段は倍くらいする高級電源だが、そろそろ新機種が発表されるので在庫処分だったようだ。
付属品が無駄に豪華なので広げて写真を撮った。
P1010422.jpg
今回は国内の代理店経由の品だが、商品ページには長期1年保障とか舐めた事が書いてある。
ちなみにアメリカでは5年保障だ。
代理店がファンレス電源という事で心配して保証期間を大幅に短くしたのだ。
高級電源というのは長期保障が売りの1つなので、それが無かったこれは日本では不人気だったようだ。

海外のレビュー
jonnyGURU.com Reviews - Seasonic X-400 Fanless 400W
[H]ard|OCP Seasonic X-Series: X-400FL Silent Power Supply Review
silentpcreview Seasonic X-400 Fanless PSU
HARDWAREsecrets Seasonic X-400 Fanless Power Supply Review
ANANDTECH Seasonic X-Series SS-460FL
PC-MAX Seasonic SS-400FL Fanless

海外レビューは測定するので日本のレビュー記事よりもずっと役に立つ。
SS-400FLは以前に購入したSS-660KMと同設計。
実測データから分かる通り非常に電源ノイズが少なく、電源の質では現在もっとも優れた電源の1つ。
SS-660KMと比べて最大出力が小さい分、低出力から電力変換効率が高いので、私のシステムにはより向いている。
メインPCに組み込もう。

組み込み途中、せっかくなのでSS-400FLとSS-660KMを並べてみた。
P1010427_20121013110126.jpg
結構作りが違う。
SS-400FLの方は全面に空気穴が開いている。
ヒートシンクも大型にしていて、放熱性能を確保している。
逆にSS-660KMはコンデンサーが多い。

消費電力の測定
構成
【CPU】AMD A8-3870K
【M/B】Gigabyte GA-A75M-UD2H
【RAM】JM1333KLN-8GK (DDR3-1333 4GB*2)
【VGA】オンボード
【Sound】オンボード
【LAN】Intel(R) Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT
【HDD】Intel SSD 80GB / WD10JPVT / WD30EZRS / WD20EARS
【光学】なし
【その他】PT2、Logicool無線マウス・キーボード用受信アダプタ
【FAN】KAZE-JYUNI 800rpm
【OS】Windows 7 Home Premium 64bit

以下消費電力に断りのない物は平均値。

◆SS-660KM
電源オフ時:0.7W
スリープ時:2.1W
アイドル時:28.8W
prime95中:108W (最大)
OCCT4.3.1 Power Supply中:133W (最大)

◆SS-400FL
電源オフ時:0.7W
スリープ時:2.1W
アイドル時:28.4W
prime95中:107W (最大)
OCCT4.3.1 Power Supply中:130W (最大)

予想をはるかに下回る程度にしか消費電力が下がらなかった(笑)。
ちょっと計算してみたが、prime95中で電力変換効率は1%ぐらいしか差が無い事になる(例えばSS-400FLが効率87%だとするとSS-660KMは86%になる計算)。
OCCT中でも変換効率2%差ぐらい。
…海外レビューの実測値を見てみたら、まったくこの通りでした。
つまり消費電力にギリギリまで拘る人でも、日本代理店経由でこのシリーズを買う時は、ファンレスを選ぶ理由はほぼ無い訳だ。
低負荷時でわずかの差しか出ない。
そしてファン有りは5年保障でファン無しは1年保障。
絶対にファンが回らない事に意義を見い出せる人のみが手を出す物だろう。

さて余ったSS-660KMはHTPC機に入れた。
P1010469.jpg
Antec Soloは狭いケースで、以前からプラグイン式の電源に交換したかった。
今回やっと交換出来て配線がスッキリした。
(前電源のEnemax EPG500AWTの時)
CPUクーラーの下にある物はダンボールで作ったエアガイド。
SS-660KMは負荷20%以下だとファンが回らないので、常にファンが回ってるEPG500AWTから交換するとエアフローに問題が出る。
それでCPUクーラー周辺の空気を効率良く吸い取れるように作った。
エアガイドの効果は絶大で、電源ファンによる排気が無くなったのに、CPU温度は変わらずファン回転数の上昇も無かった。

消費電力の測定
HTPC機構成:
【CPU】Core i5-2500K
【M/B】Biostar TH67XE
【RAM】IOデータ DDR3-1333 2GB×2
【VGA】HIS H657H1G
【Sound】オンボード
【LAN】Intel(R) Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT
【HDD】Intel SSD 80GB / HDD×4
【光学】なし
【その他】Buffalo空間マウス用受信アダプタ、Logicool無線キーボード用受信アダプタ
【FAN】KAZE-JYUNI PWM
【OS】Windows 7 Home Premium 32bit

※画像ではAX7750が付いてるが消費電力測定時はH657H1Gだったので、その点ご注意下さい。

◆EPG500AWT
電源オフ時:0.4W
スリープ時:2.1W
アイドル時:46.6W
prime95中:129W (最大)
OCCT4.3.1 Power Supply中:159W (最大)

◆SS-660KM
電源オフ時:0.0W
スリープ時:1.7W
アイドル時:45.3W
prime95中:128W (最大)
OCCT4.3.1 Power Supply中:168W (最大)

SS-660KMは電源オフ時に0.0Wが出た。
TAP-TST8で測れない程低いという事だろう。
SS-660KMもEPG500AWTも80Plus GOLD電源だが低負荷時の差が結構ある。
80Plusは最大出力の20~100%の間で規定されているので、それ以下の負荷の時は規定外なので実測すると結構差があるのだ。
測定値からSeasonicの低負荷時の優秀さが分かるが、OCCT Power Supplyはちょっと謎な値になっている。
EPG500AWTが159WでSS-660KMが168W。
電力変換効率の計算をしてみたが5%違うぐらいの差になる。
80Plusで規定されてる領域だから、これはちょっとおかしい。
測りそこねと見るのが正解だと思う。
OCCT Power Supply中は消費電力のブレが大きく、TAP-TST8で見てると100W台から上の数値まで大きく変動していた。
prime95中も変動が大きかったのでCPUのTurboBoostが働いたり切れたりしてるのではないかと推測する。

さて「Seasonic X-Series SS-660KM」の記事の最後で電源を替えたら音が変わったと触れたが、EPG500AWTからSS-660KMに替えてどうなったか?
大げさに書くと荒っぽく刺激的な所が無くなり、節度を持ち、力を秘めた音になった。
また同軸デジタルケーブルで繋いだ時のスピーカーから聞こえるフロアノイズが小さくなった。
いま光デジタルケーブルのテストをしてるのだが、光から同軸に切り替えるとEPG500AWTではフロアノイズが増えて感じられたが、SS-660KMは同じ位に感じる。
EPG500AWTは値段の割にノイズ多目の電源だったので、それが同軸だと乗っていた可能性がある。
電源変更後の音は一聴おとなしく聴こえ、少し不満を感じたので、オーディオ的な事を少しやってバランスを取り直した。
その後は申し分の無い音だ。
しかし電源で音が変わるという、いにしえのオーディオの理が現代的なPCでも通じるのは面白い話だ。
一周して原点に立ち返ったような気持ちだ。

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