HTPCの高画質設定 第五版

現在この記事が最新です。

映像の設定と音声の設定で記事を分けています。
最新の設定はHTPC (画質音質)ジャンルから確認して下さい。

この記事の設定はWindows8.1で確認されています。
設定で書かれていない部分は、OSや各アプリのデフォルト状態と見てください。

ハードウェア要件:
早速設定じゃない話だが、現在動画画質にもっとも必要な要件は高性能VGAカードだ。
画像処理に関するほとんどの処理をGPUで行うようになり、非常に高度な手法が使えるようになったので、最新のVGAカードでも力不足という状況になっている(参考:ASUS R9290-4GD5 その2)。
そして逆にCPU性能は不要になった。
CPUデコードするとしても2コアクラスのCPUで十分デコード出来る。
ハードウェア中でのCPUの重要度は以前に比べて大分低い。
この流れはしばらく変わらないので、今お金を掛けるならVGAカードだ。

Radeon VGAカードの設定:
Catalyst最新版を利用
・リフレッシュレートを59Hzに設定
・リフレッシュレート24Hzの追加
・HDMI出力の出力ピクセルフォーマットはRGB4:4:4(フル)に設定
・「色の管理」、「肌トーン補正」、「明るい白」、「「縁拡張」、「デノイズ」、「モスキートノイズ除去」、「ブロック解除」、「ダイナミックコントラストを有効にする」等のチェックは全て外す
・インターレース解除は自動
・「プルダウン検出」にチェック
・「強制的になめらかなビデオ再生を実行する」にチェック
NTSCやHDTVの動画は29.97fpsになっているので、リフレッシュレートをデフォルトの60Hzのままにしてると、約16.7秒に一回カクつく事になる。
59Hzにする事で無くせる。
Blu-rayの映画作品はほとんど23.976Hz(設定値では23Hz)なので24Hzが選べるモニターだとカクツキを無くせる。
もし複数のモニターを接続している場合は全てのモニターで24Hzが選べないと駄目。
出力ピクセルフォーマットは、動画画質の良い順に並べると、
RGB4:4:4(フル)≧RGB4:4:4(限定)≧YCbCr4:4:4>YCbCr4:2:2となる。
左から順に試して、輝度伸張が適切になる設定を使おう。
RGB4:4:4(フル)に比べて、RGB4:4:4(限定)とYCbCr4:4:4は情報量が約7/8になるが、動画は元々その範囲で作られているので問題は無い。
YCbCr4:4:4出力はVGAカードによって変換の質が大きく左右されるので、暗部を中心にチェックして実用に耐えるか判断しよう。
YCbCr4:2:2は色情報の解像度が縦横半分なので、あきらかに画質が劣るので使うべきではない。
「色の管理」等の画質補正機能はmadVRを利用すると無効になる。
わざわざチェックを外すように書いてるのは、負荷的にmadVRが使えない環境の為だ。
画質補正機能は積極的に使ってもいいが、元映像を忠実に再現する事を高画質とする観点からオフを指定している。
「強制的になめらかなビデオ再生を実行する」は処理能力が足りない時に強制的に低負荷な設定にし、カクツキを抑える機能。

32bit版or64bit版:
現在は動画再生にmadVRを使う為に32bit版のアプリケーションで構成するしかない。
もしmadVRの64bit版が出てくれば、64bit版のアプリケーションで構成してもOK。
音声に付いてはMPC-BEのMPC Audio Rendererが使えるので、64bit版でもOK。

デコーダーの設定:
・デコーダーは何でもOK
・H264/AVCのデコーダーの設定がある場合は、ブロック低減をするに設定
・出力はNV12
長らくデコーダーにはffdshowを勧めていたが、開発が止まってしまい、デコーダーでの画質差も事実上無いという状況なので、今回から何を使っても良いという事にした。
内蔵デコーダー有りのプレイヤーならそのままでもOK。
ただし負荷の面で差が出るので以下の違いは心に止めておいた方がいいだろう。
・外部デコーダーよりも内蔵デコーダーの方がCPU負荷もGPU負荷も低くなる。
・DXVAデコードは動画の横解像度を正確に後に渡す為、GPU負荷が低くなる。
 ただしわずかにぼけを感じる事がある。
・CPUデコードは動画の横解像度を2のべき乗倍で後段に渡す為、GPU負荷が高くなる。
 しかしDXVAよりも安定しており、わずかに鮮鋭度が高く感じる事がある。
レンダラーにmadVR等の高負荷の物を使うとGPU負荷の差が結構出てくるので、この事を覚えておいて損は無い。
GPU負荷に問題が無いのならCPUデコードの方が安定していて、わずかに画質が良い事があるのでお勧めだ(多分計算精度の差)。
H264/AVCのブロック低減は、するのが本来のデコードなので設定項目がある時は設定する。
出力はNV12にしておくのが無難だが、レンダラーにmadVRを使えばYV12でも受け付けてくれる。
ちなみにNV12とYV12はデーターの並びが違うだけなので、どこで変換しようと画質に差は無い。

madVRの設定:
最新版(v0.87.6以降)を使用
・device→表示デバイス→display modes→switch to matching display mode...にチェック。
 リフレッシュレート24Hzが選べるモニターを使っている場合は、
 list all display modes madVR may switch to:に、1080p23, 1080p24, 1080p59, 1080p60
 24Hzが選べないモニターの場合は、1080p59, 1080p60のみ
 (1080の所はモニターの解像度に合わせて変更して下さい)
・scaling algorithms→chroma upscaling→NNEDI3 64neurons。
・scaling algorithms→image doubling→use NNEDI3 to double Luma resolutionにチェック、only if scaling factor is 2.0x(or bigger)、64neurons。
・scaling algorithms→image doubling→use NNEDI3 to quadruple Luma resolutionにチェック、only if scaling factor is 4.0x(or bigger)、64neurons。
・scaling algorithms→image upscaling→Lanczos 4taps、activate anti-ringing filterにチェック。
リフレッシュレートが変更されない時は、リフレッシュレート24Hzの追加でしくじってると思われるので、VGAカードの設定を見直してみよう。
スケーリング設定は理想の設定を書いたが、これが動くVGAカードは無い(参照:madVRのNNEDI3をテスト)。
R9 290クラスでの設定例はASUS R9290-4GD5 その2
それ以下のVGAカードではNNEDI3は常用不可なのでimage doublingのチェックを外し、
HD7750クラスだと、chroma upscaling→Softcubic60+anti-ringing、image upscaling→Lanczos4+anti-ringing。
エントリーレベルのVGAだと、chroma upscaling→Softcubic80、image upscaling→Lanczos3。
(参考:madVRのスケーリング設定の考察(Jincとデフォルト値))。
madVRの設定を弄る時はCTRL+JでOSDを出しながらやると判り易い。

MPC-BE/MPC-HCの設定:
・「再生」→「出力」→「madVR」にチェック
・「内部フィルタ」→「変換フィルタ」内のチェックを外部フィルタに任せたい物は外す
・「外部フィルタ」で使用したいフィルタを設定
MPC-BEとMPC-HCでは画質に差は無いが安定度でMPC-HCに、音質面でMPC-BEにメリットがある。
MPC-BE 安定板 最新版
MPC-HC 安定板 最新版
ただ実の所、画像処理のほとんどをmadVRに任せるようになった為、プレイヤーはMPCに拘らなくても良い。
音質の問題もReclockを使えば解消出来るのでマストでは無い。
レンダラーにmadVRが選べるプレイヤーなら好きな物を使って問題無い。

過去記事:
HTPCの高画質設定 第4版 (2012/1/2)
HTPCの高画質設定 その3 (2010/9/15)
HTPCの高画質設定 その2 (2009/10/3)
HTPCの高画質設定 (2007/4/28)

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madVR

はじめまして、
上記のとおりの設定にしたら動画再生時にディスプレイの解像度が強制的に
1920*1080になりました。
(当方のディスプレイサイズ:1920*1200)
おそらく『list all display modes madVR may switch to』辺りの設定のせいだと思いますが。
通常私はウインドウモードで視聴していますが、
ここの設定はフルスクリーンにするとき以外は必要ないのでしょうか?

CPU: Intel Core i7-2600K @ 3.40Ghz 8M LGA1155 SandyBridge
メモリ:UMAX 12GB
マザーボード:GIGABYTE Z68P-DS3
ビデオカード:GIGABYTE GV-N770OC-4GD [PCIExp 4GB]
 ドライバー:NVIDIA 335.23
OS:Windows7 Professional 64bit SP1

Re: madVR

はじめまして。

> はじめまして、
> 上記のとおりの設定にしたら動画再生時にディスプレイの解像度が強制的に
> 1920*1080になりました。
> (当方のディスプレイサイズ:1920*1200)
> おそらく『list all display modes madVR may switch to』辺りの設定のせいだと思いますが。

お考えの通りで、縦解像度1200のディスプレイなら記事中で1080となってる所を1200にした方が良いかと思います。

> 通常私はウインドウモードで視聴していますが、
> ここの設定はフルスクリーンにするとき以外は必要ないのでしょうか?

ウインドウモードでも設定は効きますし、必要かどうかはなななさんご自身で判断して下さい。
解像度変更の設定は動画再生時に有効にするか、フルスクリーン時に有効にするか選べます。
同じ設定ウインドウ中の一番上の設定です。
お好みで選んでください。
参考になれば幸いです。

No title

お答えありがとうございます。
1920x1200p59, 1920x1200p60とすることで解決しました。
お騒がせしました。

Re: No title

無事解決してよかったです。
記事中の判りづらい所は加筆致してみました。

No title

こんばんわ。

いつも参考にさせていただいております。

madVRのprocessing 『artifact removal』と rendering 『general settings』 『dithering』等の設定は、記載されていませんが、使用されていないのでしょうか。

もし、使用されておらたら、参考にお教えいただきたいのですが。

Re: No title

こんばんは。

> madVRのprocessing 『artifact removal』と rendering 『general settings』 『dithering』等の設定は、記載されていませんが、使用されていないのでしょうか。

『artifact removal』は使用しておりません。
アニメをあまり見ない物ですから、デバンドを必要と感じる事が無いのです。

『dithering』についてはデフォルトのまま使用しております。
madshi氏がノイズが少ないとしている誤差拡散法について、否定的な見解を持っている為試してません。
でもそのうち試すかもしません。

以上です。
ご参考になれば幸いです。

No title

どうもありがとうございます。

とても参考になりました。

No title

こんばんわ。

madvrはv0.87.14が最新バージョンですが、【rendering】の【general setting】は、どのように設定されていますか?

ネットで調べたのですが、【use OpenCL to process DXVA NV 12 surfaces (Intel,AMD)】、【use a separate device for presentation (Vista and newer)】、【use a separate device for DXVA processing (Vista and newer)】は、チェックするとどのような効果があるのか、いまいちわかりませんでした。

当方、インテルグラフィックス4000を使用しています。

もし、ご存知でしたら、教えていただけますか?

Re: No title

こんばんは。
大さっぱに書きますと、general settingの項目は処理速度に関わる項目です。
なので効果を知りたい場合は、madVRで動画再生中に、CTRL+JでmadVRの情報を表示して下さい。
情報の下の方にある○○msという幾つかの数字が、内部的なそれぞれの処理に掛かる時間です。
それらの合計が1フレーム処理するのに掛かる時間です。
general settingのチェックボックスを変更する事で、処理時間が短くなるようでしたら、そのチェックボックスは変更する意味があります。
チェックボックスを変更するとおかしな動作をしたり、何の変化も無い時はデフォルトのままにしておくのが良いと思います。
参考になれば幸いです。

No title

返信ありがとうございます。

処理時間の項目だったのですね。チェックを入れてもあまり変化はないようですので、デフォルトのままにしておきます。

度々申し訳ないのですが、情報画面で、○○msの表示の上に、フレームドロップ以外に、presentation glitchesというのがありますが、これはなんでしょうか。フレームドロップは見られないのですが、動画再生すると【presentation glitches】の数字が0から少しずつ増加していくんです。ドロップしているということでしょうか。

Re: No title

こんばんは。
presentation glitchesを翻訳しますと、「上映」「不具合」となります。
また「presentation glitches madVR」でネット検索を掛けますと、説明が出てきます。
一文を転載しますと、
Presentation glitches are usually happening outside of madVR's control,
(プレゼンテーショングリッチは通常、 madVRのコントロールの外に起こっている)
となります。
よくある理由は、画面のリフレッシュレートと動画のフレームレートの不一致だそうです。
参考になれば幸いです。

No title

返信ありがとうございます。

私のPCでは、リフレッシュレート等の設定は、変更できないので不具合が出ているのでしょう。

とても丁寧な説明ありがとうございました。大変助かりました。
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