Core i5-2500K の動画画質チェック

Core i5-2500Kに搭載されているHD3000という内蔵グラフィックは性能が高く、ゲーム性能や3D性能ではローコスト帯のVGAカードに匹敵する能力を示します。
オールインワンのCPUとして一般に非常に高く評価されています。
このブログでは一般レビューでは触れられてない動画再生画質のチェックをして、HTPC用途でもVGAカード不用かを試験します。

前知識として以下の過去記事を読んでおいて下さい。
Radeon DxVAとffdshowのインターレス解除性能比較
PowerDVD10 ffdshow TMT5 の画質チェック

まず設定可能な項目について、
インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター・ドライバーの設定画面
2500k_igmcp_ss00_h.jpg

2500k_igmcp_ss01_h.jpg

2500k_igmcp_ss02_h.jpg
最初の画像はディスプレイタブの項目、接続している各ディスプレイ毎に設定できる。
色温度の設定やEDIDを見る設定は無いようだ。
出力形式を選ぶ所もなかったので基本的にRGB8:8:8で出力されていると思う。
HDMI接続時にはxvYCCのチェックが出てきた。
これはx.v.Colorと呼ばれている物と同義で、対応していれば受け付ける色空間が増える。
が、別にDVDやBlu-rayを再生した時の色が変わるという事ではない。
xvYCCは色差出力である事を意味するので、HDMI出力は常に色差出力かもしれない。
2~3番目の画像はメディアタブの項目、動画に関係する設定で全てのディスプレイに対して同じ設定が適用される。
画質補正機能の豊富さではRadeonやGeForceと比較しても見劣りする所はなく、ノイズ低減処理も輪郭強調も肌色調整もダイナミックコントラストもある。
ただ私はこれらの補正機能に興味が無いので以下の画質チェックの際は全て無効にした。

早速画質チェック、デコーダはCyberLink Video/SP Decoderが問題なく動作しているようだったのでこれを使用。
Video Essentials DVDの1シーンを使ったアプコン性能のチェック、プレイヤーはPowerDVD8
2500k_pd8_vs.png
斜め縞、縦縞共にくっきりしていて非常に良い。
普通の動画等も含めて色々見てみたがRadeon(UVD2)のアプコンよりもくっきり感があると感じた。
Radeon(UVD2)は少し滲ませてジャギーを抑えていると感じさせる部分があるが、HD3000はその辺気にしてない感じだ。
過去チェックした物で言うとffdshowのリサイズ手法のSplineと良く似ている。

HQVを使ったインターレース解除性能のチェック、プレイヤーはMPC-HC。
(PowerDVDは原寸大で表示しずらいのでこのチェックはMPC-HCで行ってます)
2500k_hqv_ss01.png
「1」の横縞がちゃんと出ているので動き補償適応インターレース解除である事がわかる。

2500k_hqv_ss03.jpg
観客席の干渉縞はRadeon(UVD2)と同じレベルで消える。
逆テレシネ(プルダウン)検出はきちんとしている。
またHQVの別のテスト項目を見ても非常にレベルが高く見えた。
2500k_hqv_ss02.jpg
しかしこれはHD3000のドライバーがHQVに対してチューニングされた物だからだった。

2Chで拾った縦にスクロールするスタッフロール動画を使ったインターレース解除チェック
Core i5-2500K HD3000
2500k_001m2v_ss01.png

Radeon HD4650
hd4650_001m2v_ss01.png

Radeon HD3870 (拾い物をトリミングしてます)
15303 hd3870

GF9500GT (拾い物をトリミングしてます)
15304 gf9500gt

この単純な動画でもHD3000はインターレース解除ミスが多発している。
DVDでPVのような場面転換や動きの激しい物を見るともっと出る。
簾多発で実用レベルでは失格だ。
HQVは画質チェックに良く利用されるので特別にチューニングされるのは良くある事なのだ。
VGAドライバーが3Dベンチソフトに対してチューニングするのと同様だ。
騙されてはいけない。

総評:
内蔵グラフィックで十分な高画質が得られるという域には達していなかったが、Intelの内蔵グラフィックの動画画質はかなり上がっていた。
実際の所、ちょい見で高解像度の動画なら不満は感じないと思う(解像度が高いと相対的にインターレース解除ミスが目立たない)。
また、ディスプレイ設定項目はわかりやすく、柔軟で、多くの環境への対応度が高いのは評価できた。
これが最大多数派のIntelに一番求められている部分だろう。

おまけ:
Core i5-2500K HD3000のインターレース解除対応色空間
2500k_dxva_ss02.png
NV12、YUY2、UYVY、YV12、そして画像では切ったがIMC1~IMC4に対応している。

Radeon HD4650のインターレース解除対応色空間
hd4650_dxva_ss02.png
NV12でのみベクター適応が使えるのでRadeonはNV12にするのがベスト。

コメントの投稿

非公開コメント

フィルムモード

 MPC-HCについて検索していたらこちらのブログにたどり着きました。私も現在i5 2500の内蔵GPU(HD2000)を使用しています。大変興味深い記事で参考になります。
 ところで私が試したところではフィルムモードの検出をオンにしてDVDを再生するとインタレース解除がとても汚くなります。一見してすぐわかるくらい汚いです・・・。オフにすると綺麗になるんですが。ブログ主さんはオンにしていらっしゃるようですが、もしかしたら記事中のスタッフスクロールの動画に影響してないでしょうか?よかったらご検証していただけたらと思います。

Re: フィルムモード

はじめまして。

>  ところで私が試したところではフィルムモードの検出をオンにしてDVDを再生するとインタレース解除がとても汚くなります。一見してすぐわかるくらい汚いです・・・。オフにすると綺麗になるんですが。ブログ主さんはオンにしていらっしゃるようですが、もしかしたら記事中のスタッフスクロールの動画に影響してないでしょうか?よかったらご検証していただけたらと思います。

Jinさんはご理解された上で書き込まれているかもしれませんが、一応テスト方法に付いて言及しますと、HQVにはプルダウン検出の精度を見るケイデンスチェック、フィルム映像テスト等の項目がありますので、フィルムモード(プルダウン検出)はONにした状態でテストをしております。
テスト項目毎に設定を変えるような事はしません。

Jinさんが指摘されているようにフィルムモードのチェックを外すと綺麗になるのかもしれませんが、少なくともAMDは映像毎にそれを切り替える必要がありません。
また、フィルムモードのチェックを外しますと、24p素材を60iで編集(PVなんかに多い)したような映像で画質が劣る等の、違う問題が出てくる事と思います。
なので、私は現在AMDのVGAを使っており、Intel HD3000について特別に追加検証をする気がありません。
ご期待に沿えず、すみません。m(_ _)m
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR